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NAGASAKI Kusunoki project

 

25稲佐国民学校クスノキ

【樹木データ】

  • 樹種

    クスノキ

  • 高さ

    約7m

  • 幹回り

    約3m

  • 所有者

    長崎市

  • 見学

    可能

 

長崎市の西にある標高333mの稲佐山は、決して高い山ではありませんが、長崎市内を見渡せることから、長崎の夜景スポットの一つとして人気があります。この稲佐山の山麓にある稲佐地区は、長崎で最も古い国際墓地があり、江戸時代末期から明治にかけてのロシア海軍の寄港地となっていたこともあり、国際色が豊かな歴史を刻んできました。現在も悟真寺国際墓地に行くと、中国人、オランダ人、ロシア人、ポルトガル人、など各墓域をみることができます。

長崎市立稲佐小学校は、稲佐地区の比較的標高の低い斜面地にあり、2022年には創立140周年を迎える歴史ある小学校です。爆心地から1.9kmの位置にありましたが、鉄筋コンクリート造の校舎であったため、窓ガラスの破損や窓枠が内側に向かい変形したものの、校舎の倒壊は免れました。しかし、自宅や地域で児童や職員105名が命を落としました。

グラウンドの片隅にあるこのクスノキは、被爆による被害を耐えて樹勢を回復し、一時は青々としげり、枝は運動場のフェンスを超えるほどでしたが2011年冬ごろ枯死しました。しかし、稲佐小学校の児童の平和学習教材として活用されていることから、現地で保存措置を施された上で、いまも立ち続けています。

このクスノキのそばには、「2世」とみられるクスノキが育っています。被爆樹木の2世が人間の手を介さずに生まれているのは、この木だけです。

「生」や「命」について、樹木を通して人間も教えられる思いがする木です。

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