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NAGASAKI Kusunoki project

 

18西北町開宅カキノキ

【樹木データ】

  • 樹種

    カキノキ

  • 高さ

    約6m

  • 幹回り

    胸高約80cm

  • 所有者

    個人所有

  • 見学

    不可

 

  長崎市西北町、爆心地から2.8km、標高70m、眼下には、長崎市北部の商業地域・住吉地区を見下ろす、閑静な住宅地の個人宅にこのカキノキはあります。

  被爆当時、この地区は西浦上西北郷とよばれており、爆心地から北西に約1.8km付近から、西側の岩屋山(標高475m)の中腹までの範囲で、山林や農地が多く、なんらかの形で農家を営んでいる住民が多い地区でした。

  このカキノキの先代の所有者は、被爆当時、ちょうど大村航空廠(長崎県大村市にあった海軍の航空機製作工場)から休暇で帰省していました。自宅でゆっくりしていたときに、突然、すすがもうもうと舞い上がり、びっくりした途端にドーンという音がして、床が抜け落ちたそうです。なんとかして、家の外に出てみると、既に家には火の手があがっていたそうです。そして、庭に植えてあったカキノキは中間から折れていたそうです。

  その後、新芽が出て、再び成長していましたが、近年は葉が小さく、量も少なくなってきています。枯れ枝が一部に見られており、樹勢の衰えが心配されています。

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